2026.10.30

抗炎症関連試験 受託のご案内

― UV・酸化ストレスに対する防御作用を、酵素・遺伝子レベルで検証する ―

私たちの肌は、日常的に紫外線(UV)や酸化ストレスにさらされています。これらの刺激は、皮膚細胞における活性酸素の産生や炎症性因子の発現に影響を及ぼし、赤みや肌荒れ、さらにはシワやシミなどの様々な肌トラブルにつながる要因となります。本試験では、UVA・UVBを照射した皮膚細胞を用いて、試験品による紫外線ダメージの緩和作用を評価するとともに、活性酸素に対する消去活性や、炎症関連因子への作用を酵素・遺伝子レベルで検証します。

抗炎症試験 活用例

① UVAダメージ緩和試験

ヒト真皮線維芽細胞にUVAを照射する前または照射した後に試験品を適用し、培養後の細胞生存率を測定することで、UVAによる細胞ダメージに対する試験品の緩和作用を評価します。

② UVBダメージ緩和試験

ヒト表皮角化細胞にUVBを照射する前または照射した後に試験品を適用し、培養後の細胞生存率を測定することで、UVBによる細胞ダメージに対する試験品の緩和作用を評価します。

③抗炎症試験 (ELISA・遺伝子発現解析)

UVBを照射したヒト表皮角化細胞に試験品を適用し、炎症関連因子への作用を評価します。ELISAでは培養上清中に分泌されたIL-1αなどの炎症性因子を測定し、Realtime RT-PCR法では細胞内の炎症関連遺伝子(IL-8、IL-6、TNF-αなど)の発現量を測定します。

④DPPHラジカル消去活性試験

試験品の抗酸化作用を、DPPH(ジフェニルピクリルヒドラジル)を用いて評価する試験です。DPPHは安定なラジカルを形成する化合物で、抗酸化物質と反応すると紫色が薄くなる性質があります。この色の変化を比色法で測定し、試験品のラジカル消去活性を評価します。

⑤SOD様活性試験

活性酸素は、シミやシワ、たるみ、くすみなど、肌の老化に関与する要因の一つです。SOD(スーパーオキシドジスムターゼ)は、活性酸素の一種であるスーパーオキシドを消去する酵素です。本試験では、試験品と試薬を反応させ、比色法によってスーパーオキシドの消去活性を測定することで、試験品のSOD様活性を評価します。

 

【抗炎症関連試験の特長】

〇 UVA・UVBによる細胞ダメージや炎症関連因子への作用を評価可能

UVA・UVBを照射した皮膚細胞を用いることで、紫外線刺激による細胞ダメージや炎症関連因子への試験品の作用を評価できます。ダメージ緩和試験では主に細胞生存率を指標とするのに対し、抗炎症関連試験では、炎症性因子のタンパク質量や関連遺伝子の発現量を測定することで、試験品の作用をより詳細に検証できます。

〇 抗酸化活性のスクリーニングが可能

DPPHラジカル消去活性試験やSOD様活性試験により、試験品の抗酸化活性を異なる原理から評価できます。両試験を組み合わせることで、試験品のラジカル消去活性やSOD様活性を比較し、抗酸化作用を有する候補原料のスクリーニングに活用できます。

<弊社抗炎症関連試験の比較表>

UVAダメージ緩和試験 UVBダメージ緩和試験 抗炎症試験
(ELISA・Realtime RT PCR)
DPPHラジカル
消去活性試験
SOD様活性試験
使用細胞 真皮線維芽細胞 表皮角化細胞 /
期間
(発注開始から
速報ご連絡まで)
4~6週間 4~6週間 6~8週間 2週間 2週間

続き

弊社では今後も、製品の開発・評価を幅広くサポートするため、国際的なガイドラインに準拠した試験体制の整備と、受託サービスのさらなる充実を図ってまいります。「皮膚一次刺激性試験」「眼粘膜刺激性試験」「EpiSensA」をはじめとする安全性試験も実施しておりますので、製品の有効性評価と併せて、ぜひご活用ください。

また、弊社では先にin vivo試験を実施し、得られた変化に対してin vitro試験でメカニズム解明を行う「rTR:reverse Translational Research」をご提案しております。 rTRを実施することにより、効果があるかわからない原料でも、先にヒトでの効果を確認したうえで in vitro試験を絞り込むことが可能となり、開発コストと期間を大幅に削減することができます。

試験内容やスケジュール、ご依頼に関するご相談は、ぜひお気軽にお問い合わせください。